岩本が選んだ珈琲

一杯の珈琲を、ゆっくり味わってみませんか?

香りと甘み、にがみとコク。
飲み進めるうちに、その重なりが少しずつ変わっていく。
最後の一口まで楽しみたいと思う珈琲には、そんな重なりという奥行きがあります。
あなたは、どんなふうに感じるのでしょうか。
三つの銘柄を、私が感じたおいしさ、気に入っている飲み方とともにご紹介します。

蜜あめの甘み

『香りの華やかさを支える花瓶』

華やかな香りを支える、
しっかりとした甘みと長い余韻。
特に、熱いうちの香りと甘みが好みです。

淹れる人によって酸味や甘みの際立ち方も変わります。酸味が苦手な方は、少し時間をかけて淹れてみてください。丸みを帯びた味わいになります。

砂糖を少し入れたカフェオレが私のお気に入り。深煎りのように苦味とミルクの甘さで釣り合うのではなく、珈琲とミルクがよく馴染む、香りのよい一杯になります。

コロンビアの質感

『うつろう味を運ぶ渡し船』

雑味の少ない、滑らかな口当たり。
冷めるにつれて、にがみと甘みが混じり合い、さらに甘みと青臭さのないきれいな酸味へと移ろうところが良いです。

いつも深煎りを飲む方にも試してほしい一杯。

普段より多めのお湯ですっきり淹れると、甘みと酸味を感じやすくなります。

ゆっくり飲みながら、その変化を楽しんでみてください。

マンチケーラ*のにがみ

『甘みとコクを支える盤石な土台』

ほかの味を引き立てる、まろやかなにがみが良いです。雑味が出にくく、濃く淹れても嫌になりません。

豆を多めに使い、デミタス*のように濃く淹れて、ちびちび飲むのが好みです。冷め切った最後のひと口も、にがみと甘みのバランスが変わっておいしい。

まずは普段どおりに、
次は豆を少し増やして、
ゆっくり楽しんでみてください。

*通常より少ないお湯で濃く抽出したコーヒーのこと

*マンチケーラとは、ブラジル南東部にある「マンチケーラ山脈」、およびその周辺で作られている高品質なスペシャルティコーヒーの産地・銘柄のことです。あおいでは、音にした時の親しみやすさから「マンチケーラ、マンチケーラ」と呼んでいます。